白髪染めで白髪が増えるって本当？原因を知って正しい対処を
白髪染めで白髪が増えるのではないかと心配している方は少なくありません。
実際に白髪染めをして白髪が増えたと感じる人は存在するようです。
白髪染めで白髪が増える理由には諸説あります。
この記事では白髪染めで白髪が増える理由と対策を紹介します。
また、白髪の増加をできるだけ防ぐ方法とアイテムについてもご紹介します。
目次
白髪染めでかえって白髪が増える原因は？
なぜ白髪染めをすることで、白髪が増えることがあるのでしょうか。
その原因は大きく分けると2つです。
原因1．白髪染めに含まれる過酸化水素が白髪を促進する
一般的な白髪染めやファッションカラーの薬剤には、活性酵素である過酸化水素が含まれています。
この過酸化水素は、髪の毛を黒くしてくれるメラニンを作る細胞（メラノサイト）の栄養分であるチロシンを酸化させる働きがあります。
チロシンが酸化するとメラノサイトが栄養不足に陥り、メラニンで黒髪が作られず、白いまま生えてきてしまうという訳です。
そのため、過酸化水素入りの白髪染め薬剤を使用したときには、最後にしっかりと過酸化水素を除去しなければいけません。
過酸化水素は水と酸素に分解して無害化するか、炭酸泉などでしっかりと洗い流す方法がありますが、毛穴の内部や頭部に残った過酸化水素をセルフで落とすのはそう簡単ではありません。
どうしても心配な方は、美容室の毛穴・頭皮ケアをしてもらうとよいでしょう。
原因２．白髪染めの強い薬剤で頭皮が弱る
化学成分が豊富に使われている白髪染めの薬剤は頭皮や毛髪への刺激が強く、デリケート肌の方は負担を感じることも。
弱ってしまった頭皮は血液循環が悪くなり、体内のメラノサイトが正しく機能せずに白髪が生えてきてしまうおそれがあります。
そのようなことがないように、白髪染め選びは慎重に行いましょう。
白髪が増えるリスクを抑える白髪染めの方法
白髪染めの選び方を工夫することで、白髪の増加を予防できるかもしれません。
ここからは白髪をできる限り抑える白髪染めの方法を紹介します。
過酸化水素が含まれていない薬剤を使った白髪染めを使う
一般的なヘアカラーは過酸化水素水を使ってキューティクルを開きますが、ヘアマニキュアにはこの過酸化水素が使われていません。
そのため、キューティクルが開くことなく安心して髪の毛を染められます。
また、天然植物性の染毛料であるヘナにも、過酸化水素は含まれていません。
ヘアマニキュアと違ってシャンプーで色落ちすることがなく、明るい色にヘアチェンジできるところもメリットです。
少々染め上がりに時間がかかりますが、天然由来成分で髪を傷めずに染められます。
髪に優しい白髪染めを使う
これ以上白髪を増やさないようにするためには、髪に優しい白髪染めを選ぶ必要があります。
たとえば同じ白髪染めでもヘアカラートリートメントであれば、トリートメントをしながら少しずつ白髪を染められるのでおすすめです。
また、ジアミンやパラベン、フリーかつノンシリコンの無添加タイプの白髪染めも大きなダメージを与えることなく、髪の毛を染められます。
過酸化水素水未使用のおすすめ白髪染め3選
ここからは白髪を増やす原因となりうる、過酸化水素水を使用していない白髪染めを紹介します。
ヘアカラー、ヘナ、ヘアマニキュアそれぞれを紹介していますので、自分に合うものを見つけられるでしょう。
KAMIKA 白髪染めカラートリートメント
白髪と傷んだ髪のケアを同時にできるカラートリートメントで、頭皮に優しい成分でできています。
洗練されたフローラルフルーティの香りも特徴。
ヘマチンやメリタン、植物・海藻などの美容成分が髪のダメージを補修します。
ジアミン系色素やパラベン、アルカリ剤、鉱物油、紫外線吸収剤を使用していないので、低刺激で自然な白髪染めを期待できます。
【価格】3,980円（税抜）
【カラー】ローズブラウン、アッシュブラウン
【内容量】200g
【レビュー】
１回目の使用で黒髪を体感できて満足しています。 何回か使用することで白髪か分からなくなるのが楽しみです。 また髪の質感も変わったような気がします。 今後も継続して使用していきたいです。
おでこが青黒くなり、翌日手袋無しで洗髪のみ行うと手が青黒くなった。 ただし、染髪剤特有の匂いは全くなく、染めている間も違和感はなかった。
ナイアード ヘナシリーズ
100％植物でつくられた自然素材の白髪染め「ヘナ」は、ハーブや木藍などの天然素材が使われています。
使用するときにはパウダー状になっているヘナをお湯で溶き、ペーストを作ったら手袋をした手で生え際から根元までしっかり塗っていきます。
ラップで頭を覆ったら約40分放置し、ドライヤーを2～3分あててシャンプーまたはお湯で洗い流します。
シンプルな成分で髪へのダメージが少なく、かぶれにくい白髪染めです。
【種別】ヘナ
【価格】1,000円（税抜）
【内容量】100g
【色展開】ヘナ100％（赤茶系）、ヘナ＋ハーブ（赤茶系）、ヘナ＋木藍（茶系）、ヘナ＋木藍（黒茶系）
【レビュー】
今回は使い慣れている黒茶系を購入。 黒茶系だけで染めました。 薄茶色だった部分も落ち着いたみたいです。 新製品は染める時間も短くなってます。
ずっとヘナ100％を使ってきましたがオレンジ色がキツくなり(自分でそう思う程度ですが)落ち着いた色にしたく、初めて木藍を購入。 残念ながら何故か染まりがあまりよくありませんでした。
ブローネ美髪ヘアマニキュア
大容量タイプのヘアマニキュアは、容器を上下に20回以上強く降り、泡を少量出しながら髪を梳かしながらなじませていきましょう。
コームがついているので、髪の毛に広げやすいところが特長。
15分程度放置したら洗い流しましょう。
傷んだ髪も補修できます。
【種別】ヘアマニキュア
【価格】800円（税抜）
【内容量】72g
【色展開】ティーブラウン、ライトブラウン、ブラウン、ダークブラウン、アッシュブラウン、ブラック
【レビュー】
店頭ではない事が多い色を、確実に購入できるのは便利です。 赤みがなく、自然な色味で、かつ、染め残しの白髪ともマッチする良い色です。 他のメーカーにはない色です。
すかすかで人形のような手触りでまとまらなかった髪の状態の改善にはとても効果がありました。 束ねてみるとコーティングされた分？量が増えた感と後はツヤが出て本来の自分の髪が戻ったかのよう！ ただ若干茶が目立つ色にしていたのが、一番明るいライトブラウンでもマニュキュアは黒！になってしまいました。
白髪染め以外で白髪が増える原因と対策
ここまでで紹介してきた理由以外にも、さまざまな原因で白髪の量が増えてしまうことがあります。
白髪が増える原因を知って、日々の過ごし方に気を配るようにしてください。
せっかく髪によい白髪染めを選んだとしても、髪の健康に悪いことを続けていては結果的に白髪が増えてしまいます。
ストレス
過度なストレスは体内の活性酸素を増やす原因であり、血液の流れを悪くしてしまうものです。
ストレスがたまると髪の毛に色をつけるメラノサイトという細胞まで栄養が行き渡らなくなり、髪が白いまま生えてきてしまいます。
ストレスは睡眠の質を低下させ、昼間に浴びた頭皮のダメージが修復されにくくなるため、さらに髪の毛に負担をかけてしまうことに。
疲れがたまっているなと感じたら、軽く体を動かしたり、ゆっくり入浴したりして体をリフレッシュさせましょう。
生活習慣の乱れ
睡眠時間が不足していたり、コンビニ弁当や外食が多い食生活を続けていたりすると、体内の血液循環が悪化し、髪の毛に必要な栄養が行き届かなくなります。
こうなると老化も加速度をつけて進行し、白髪がどんどん増えてくる可能性が高いです。
仕事や家事で多忙だったとしても1日最低6時間は睡眠時間を確保し、栄養バランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。
喫煙や過度なアルコールの摂取もおすすめできません。
紫外線
元々、髪の毛は白いものですが、体内に含まれるメラニン色素によって黒く色づけられます。
しかし、このメラニンは紫外線に大変弱く、強く浴びると機能しなくなって、髪の毛が白いまま生えてくることも。
そのようなことがないように、外出時は髪の毛用の UV スプレーを塗布したり、帽子をかぶったりしてお出かけするようにしましょう。
特に分け目の部分は紫外線を浴びやすいため、定期的に位置を変えることをおすすめします。
頭皮用の化粧水を塗って保湿するのも有効です。
遺伝
医学的に完全には証明されているわけではありませんが、白髪は遺伝性が高い と言われていて、海外の統計情報では因果関係の高さが示されています。
メラニン要素が髪に送り込まれにくいという体質が遺伝して、若いころから白髪が多いという人もいるようです。
血行不良
髪の毛は毛細血管から栄養を受け取ることで作られ、黒く色付きます。
その血管が細かったり、流れが悪かったりすると栄養が十分に行き渡らず、白髪が増えることがあるようです。
血行不良を改善するためには、時々頭皮をマッサージして血行を促進すると良いでしょう。
白髪の増加を抑える方法としては、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
▶40代から白髪が増える5つの原因＆改善する生活習慣やケア方法を解説
まとめ
せっかく白髪染めをしたのに、その結果がかえて白髪が増えてしまうようでは本末転倒ですよね。
そのようなことがないように、白髪が増えてしまう原因を理解して、正しい薬剤を選び、染めるようにしましょう。