白髪の原因はシャンプー!?白髪を増やさないシャンプー法&選び方を徹底解説!
毎日使っているシャンプー。どんな点で選んでいますか?
理由はさまざまだと思いますが、髪に悩みを抱えている人のなかには、
今使っているシャンプーで本当にいいのかな?と気になっている人も多いのではないでしょうか。
白髪の原因はシャンプーの選び方や洗い方に…なんて噂もあり、余計に迷ってしまいますよね。
そこで今回は、白髪に悩む方へ、シャンプーの成分や自分に合ったタイプの選び方、おすすめの洗い方までを詳しく解説します!
目次
シャンプーが白髪の原因になるってホント?
まずは、「シャンプーが白髪の原因になる可能性」について、見ていきましょう。
結論から言うと、シャンプーの成分が直接的な白髪の原因になることはありません。
ただし、間違ったシャンプーの仕方や、自分の頭皮や髪の状態に合わないシャンプーを使い続けることなどが結果的に白髪の原因になる可能性はあると言えます。
白髪が生えるメカニズム
まずは、白髪ができるメカニズムを説明します。
実は、髪の毛には元々色がないことを知っていますか?
髪の毛の色は髪の組織内にある「メラニン色素」の分量で決まります。
メラニン色素はお肌のシミなど、美容面で馴染み深い言葉ですよね。
つまり、白髪はメラニン色素をほとんど含まない状態の髪の毛です。
メラニンは新しい毛が生まれる際に、毛髪に供給されます。
しかし、そのタイミングでメラニン不足になっていると白髪が生えてしまうのです。
白髪予防には「頭皮ケア」が重要!
白髪ができる原因にはいくつかありますが、カギとなるのが「頭皮の血行」です。
というのも、健康な黒髪が作られるためには、頭皮の血行が良いことが絶対的な条件のひとつ。
血行が良ければ、血液に乗ってしっかりと栄養が頭皮まで届けられるので、黒髪を作るもととなるメラノサイトという色素細胞が活発に働いてくれます。
その結果、メラニン色素が生成され、髪を黒くしてくれるのです。
一方、不規則な生活習慣やストレス、睡眠不足、紫外線などによって頭皮の血行が悪くなると、頭皮は栄養不足の状態に。
その結果メラノサイトの働きが悪くなり、白髪になってしまう…という仕組みです。
シャンプーの仕方によっては、頭皮に悪影響を与えることも!
頭皮環境を良くして血行を促進するためには、頭皮マッサージが効果的。
その絶好の機会が、毎日のシャンプー。
実は「シャンプー(shampoo)の語源は、「押す」を意味するヒンズー語であり、転じて「頭をマッサージする」という意味で使われるようになったと言われています。
あなたは、毎日こんなシャンプーの仕方をしていませんか?
・爪を立てて洗う
・親指と人差し指に力を入れて、ゴシゴシと洗う
・よく泡立てようと、髪と髪をこすり合わせている
・洗いやすい場所(特に後頭部)ばかりを重点的に洗う
どれもついやってしまいがちな洗い方ですが、実はNGな方法ばかり!
爪を立てたり、力強くゴシゴシと洗ったりすることで、頭皮を傷つけてしまいます。
また、髪をこすり合わせるとキューティクルが剥がれてしまい、ダメージヘアの原因に。
洗いやすい場所ばかり洗っていると、汚れが落ちない部分が出てきますし、何より頭全体の血行が良くなりません。
上記のような間違ったシャンプーの仕方を続けると、頭皮に悪影響を与え、白髪を増やしてしまう可能性もあるのです。
逆に言えば、「正しいシャンプー=頭皮をしっかりとマッサージする」ことを意識していけば、頭皮の血行を良くし、白髪を予防できる可能性がある、ということなんです。
頭皮ケアできるシャンプーの方法
それでは早速、頭皮ケアできる正しいシャンプーのやり方をご紹介します。
ステップ1:ブラッシング
まずは、入浴前に髪全体をしっかりとブラッシングします。
こうすることで、汚れやホコリを浮かせることができ、頭皮の血行も良くなります。
毛先の絡まりをていねいにとったら、髪の毛の流れにそってサッととかしましょう。
ステップ2:予洗い
髪と頭皮をぬるま湯で十分に濡らしたら、髪の表面についている汚れを落とすように、手ぐしでしっかりと洗います。
この「お湯だけの予洗い」で、髪の汚れの7割は落とせると言われています。
余裕がある場合は、シャンプーをつけて軽く洗っても○。
あくまでも、次の本格的なシャンプーに備えた予洗いとして、サッとすすぐだけでOKです。
ステップ3:本洗い(シャンプー)
髪の水分を軽く絞ったら、いよいよ本洗いです。
シャンプーを適量手に取り、頭皮になじませながら洗っていきます。
髪同士をこすり合わせるのではなく、指のはらを使って頭皮をしっかりとマッサージするように洗っていきましょう。
まずは、前頭部から頭頂部に向かって、ジグザグと指を滑らしながらマッサージ。
続いて、うなじから後頭部にかけて、指で少し圧をかけながらマッサージしていきます。
溜まっている老廃物を流すイメージで。
ステップ4:すすぎ
頭皮全体をしっかりと洗えたら、シャンプー剤が残らないようにすすぎます。
シャンプーで洗っていた時間の2倍くらいが目安。
すすぎ残しは、頭皮のかゆみなどのトラブルにつながるため、念入りに行いましょう。
注意点は、汚れを落とそうとゴシゴシ爪を立てたりせず、やさしく洗うこと。
そして、シャンプー前には一度湯船に浸かり、体を温めて血行を良くしておくことも、頭皮トラブルを改善させるために効果的です。
自分に合ったタイプのシャンプーを選ぼう!
正しいシャンプー法をマスターしたら、次はシャンプーの選び方の話へと進めましょう。
一口でシャンプーと言っても、その種類は実にさまざまです。
数ある中から自分に合ったタイプのシャンプーを選ぶことが、白髪予防に繋がる重要なポイント。
まずは、シャンプーの種類についてご説明します。
シャンプーの種類は、大きくわけて3つ
市販されているシャンプーは、主に3つのタイプに分けられます。
・アミノ酸系
アミノ酸の洗浄成分からできているタイプ。
髪と同じ成分(髪の主成分=ケラチンというアミノ酸が結合されてできたたんぱく質)なので、髪や頭皮に対する刺激が少ないのが特徴です。
その分、洗浄力が弱めなので、皮脂量が多い人は二度洗いが必要な点がデメリットと言えます。
・高級アルコール系
ドラッグストアなどで売られているシャンプーの多くがこのタイプ。
泡立ちがよく、洗浄力も高いので、皮脂の分泌量が多い人に適しています。
ただし、頭皮への刺激が強いため、頭皮トラブルを改善したい人には、洗浄力が強すぎると言えるでしょう。
・石けん系
天然由来成分で、環境にやさしいタイプのシャンプー。
アルカリ性が強く、頭皮は弱酸性であるため、髪や頭皮にトラブルを抱えている人にはおすすめできません。
また、きしみやすいため、ロングヘアの人にも不向きでしょう。
ノンシリコンって髪に良いの?
ここ数年、「ノンシリコンシャンプー」が続々と登場していますが、ノンシリコンは本当に髪に良いのでしょうか?
『毛髪の科学と診断』(八木原陽一・著/薬事日報社・刊)によると、ノンシリコンについて次のように述べられています。
シリコンを配合することにより、櫛通りが滑らかになり、毛髪中の水分量が維持されるのは間違いありませんが、シリコンは一時、発がん性があるとか、毛孔の閉鎖による毛髪の成長阻害があるとかいわれ問題視されました。しかしその後の研究により、そのような問題はないということが立証されました。同じような働きを持つ天然由来の油脂でも、同様に問題はないと考えられ、用途によって使ってもよいものだと思います。
(『毛髪の科学と診断』より引用)
なんとなく「シリコンは悪者」という印象がありましたが、特に根拠がないとのことなので、あまり気にしなくてもいいようです。
白髪ケアができる成分入りのシャンプーも!
シャンプーにはさまざまな種類があり、洗い方次第で頭皮トラブルを解消できることがわかりました。
加えて、最近は白髪ケア成分が入ったシャンプーも登場しています。
白髪ケア成分として注目されている2成分
なかでも特に注目されているのが、「ヘマチン」と「メリタン」という2つの成分。
ヘマチンは、傷んだ髪を修復して、黒髪を作るもととなるメラニン色素を修復する作用が期待できる成分です。
また、メラニン色素を作るために必要な酵素「チロシナーゼ」を活性化させる働きもあります。
メリタンは、髪の毛根部にある着色細胞を増加させ、メラニンの合成を促進する性質を持った成分。
白髪予防や改善に効果的だと話題です。
ヘマチン&メリタンを配合しているシャンプーがおすすめ!
毎日使うものだから、髪にやさしいのはもちろん、白髪ケアができる成分入りだとうれしいですよね。
実は、ヘマチン&メリタンの両成分を配合しているシャンプーがあります。
それが「KAMIKA(カミカ)」。
一般的なシャンプーのように泡で洗うのではなく、濃密なクリームで汚れを包み込んで洗い流す、いま注目のクリームシャンプーです。
白髪ケアをしてくれるだけでなく、傷んだキューティクルを補修する効果もあり、白髪染めの持ちも良くしてくれます。
まさに、白髪で悩む人の救世主!
これ1本で「シャンプー」「コンディショナー」「トリートメント」「頭皮ケア」「白髪・抜け毛ケア」の5役を果たしてくれる点もうれしいポイントです。
白髪が気になる人は、今使っているシャンプーと、シャンプーの仕方を見直してみることをおすすめします。
自分に合ったタイプのシャンプー&正しい洗い方で、白髪ケアに励みましょう!
<参考書籍>
『頭皮で解決! 髪のエイジング・トラブル』(産業編集センター)
『毛髪の科学と診断』(薬事日報社)